Soon It Will Be Cold Enough

Emancipator

Release 2008/4/25

Price¥ 2,571 (税込)

No. HPD10

1.Lionheart
2.Wolf Drawn
3.When I Go
4.With Rainy Eyes
5.The Darkest Evening Of The Year
6.Eve
7.Smoke Signals
8.Periscope Up
9.First Snow
10.Good Knight
11.Soon It Will Be Cold Enough To Build Fires
12.Anthem

美しさ、儚さ、そして暖かさが有機的に結晶した繊細かつ牧歌的な世界観が
存分に投影されたemancipatorの記念すべき1stアルバム

アメリカはヴァージニア州生まれのマルチインストルメンツクリエイターEmancipator。

2007年11月にhydeout productionsよりリリースされたレーベルコンピレーション「2nd Collection」に
当時全くの無名であったにも関わらず彼の楽曲「With Rainy Eyes」が収録された。その詩的かつ印象的な曲のタイトルと共に
繊細かつ美しいギターのアルペジオがたなびくその曲は、同コンピレーションの収録曲の中でも一際美しい光を放っていた。

レコードコレクターであった父親、そして熱心にヴァイオリン教室に通わせてくれた母親の影響もあり
彼の身の周りには音楽が満ちあふれていた。
そしてそれと同時に彼の住むヴァージニアの郊外には壮大な自然と大地が広がり、それらも彼の
世界観・美意識を形成するにあたりごく自然に影響をもたらしていった。

幼少で基礎を学んだのクラシックに加えて、ジャズ、エレクトロニカ、ヒップホップ、フォーク、ポストロック等
彼が成長するにあたって聴いてきた音楽すべてが彼に影響を及ぼしており、サンプラーやドラムマシーンを使用し
ビートにギターをはじめとした生演奏が織り交ぜられ、クラブフィールドでも通用するグルーヴィーな
ビート感覚を内包しながらも、曲調は繊細にして壮大かつ透明感あふれるものとなっている。

うねるようにグルーヴするビートに優美なヴァイオリンの旋律が美しいサウンドスケープを描く
tr.1「Lionheart」でアルバムは幕を開ける。女性シンガーソングライターhao Nguyenをfeatしたtr.3「When I Go」ではフォーキーな
ヴォーカルがたゆたう印象的なダウンテンポチューン。そして、Prefuse73以降を彷彿とさせるカットアップエディットをちりばめながら
メロディックかつメタフォリカルな世界観を描くアルバムタイトル曲「Soon It Will Be Cold Enough To Build Fires」
そしてセンチメンタルなメロディーラインが聞き手の琴線を撫でるかのようなラスト曲「Anthem」でアルバムは幕を閉じる。

新人のデビューアルバムらしからぬ完成度と統一感を誇るこの一枚は、彼が持ち合わせる明確な世界観と
ギターをはじめとした生楽器も操る確かな表現力を兼ね備えている現れでもあるといえる。
2008年でのPUMA Store presents redbookイベントでは、こちらの予想とは裏腹に、フロアでアクティブに演奏する
そのライブパフォーマンスは、良い意味で期待を裏切るものだった。以降、本国アメリカをはじめとした大規模な音楽フェスやイベントで
その表現力豊かなパフォーマンスを行っている。

まさに有り余る才能を併せ持つEmancipator。そんな彼のデビュー作は、彼が日常で感じる
郊外の冬の美しさが描かれた音であり、その生活の中で同時にで求めなくてはならない暖かさが同時に表現されている。

美しさ、儚さ、暖かさが有機的に結晶した稀有な名盤である。